セリフを入れると、ぐっと「らしく」なります。 種類や喋り方によってフォントを変えたりできるのも漫画の醍醐味ですね。 一番のオススメはなんといっても「漫画フォント」。 とはいっても、セルシスの「漫画フォント」とかを買わなくても、フリーのもので自作できます。 フォントを合成して作成することになります。 詳しいことは「漫画フォント」でGoogle検索して下さいネ。 ノンブルの作成もお忘れなく! |
1. | セリフは各まとまりごとに1つのレイヤー、とどんどん増やしていくので、今まで作ったレイヤーを少しでも減らしたいところです。 ていうか、むしろ統合しちゃいたいところです。 トーンまで出来上がったファイルをフォルダごとコピーして、セリフ打ち用にしましょう。 統合しちゃったデータで、レイヤー分けされたデータファイルを上書きしないように気をつけて下さい。 全体を600dpi→1200dpiにするならいいですが、1200dpiの線画に合成したい時に泣きます。 |
* | ちなみに、なぜここで、今までのデータを統合してセリフを打つ必要があるのか? もちろん、1200dpiにする前に、軽いうちにセリフを打つのは分かるけど、それだったら別にトーンレイヤーとか無くてもいいんじゃない? …とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが。 例えばトーンの上にモノローグのセリフを乗せたい場合など、そのままべったり重ねたら文字がトーンに埋もれてサッパリ読めません。市販の漫画を見ればすぐに分かるとおり、こういうときは白ふちが付いていますね。 こういう時、下にトーンレイヤーがないと文字修飾をするのを忘れてしまうからです。 |
2. | フォントやサイズは読みやすくて雰囲気が合っていれば何でもいいんですが、 アンチエイリアスは「なし」にしておいてください。 アンチエイリアスは、テキストツールメニュー中央くらいの「aa」って書いてあるやつです。 講座冒頭でもお話ししたように、データ入稿時にアンチエイリアスがかかっている部分は、細かく網掛けされてしまうので、テキストのエッジがぼやっとしてしまいます。 ぱっと見アンチエイリアスがないと、ジャギが出て綺麗に見えないんじゃないか?と思えてしまいますが、印刷は画面で見るものをはるかに縮小した大きさになります。大体25%〜33%くらいにして綺麗なものは、印刷でもたいてい綺麗に見えます。 |
3. | ついでに文字修飾について。さっきの白ふちをつける方法です。 入力したテキストレイヤーを選択し、レイヤーパレット下の、丸地にfと書いてあるアイコンをクリックします。出てきたメニューの一番下、「境界線」を選択して下さい。 「位置」は「外側」、「描画モード」は「通常」、「不透明度」は「100%」、「カラー」はボックスをクリックして、白地を作成して下さい。 サイズはお好みで。 |
4. | どうせなので、もうこの時点でテキストレイヤーは合成の準備を始めちゃいましょう。 まず、「背景」レイヤー([1]で統合したやつ)を、レイヤーごと削除します。 そして、「イメージ」→「解像度」で、解像度を1200dpiに上げてしまいます。 ※テキストレイヤーを、テキストレイヤーのままで解像度を上げると、変更後の解像度でもともと作成してあったかのような高解像度のテキストが出来上がります。 逆に、テキストレイヤーをラスタライズしてしまってから上げても、変更前のものを単純に拡大しただけのものになってしまいます。 1200dpiの高解像度テキストレイヤーが出来上がったら、たくさんのレイヤーを結合してしまいます。 レイヤーパレットの右向き▲から、「表示レイヤーを結合」(またはShift+Ctrl+E)を選択して下さい。 レイヤーの統合ではありません。 「結合」では、透明部分がそのまま保持されるので、「通常」モードで重ねることができます。 「統合」してしまうと、真っ白なレイヤーと結合した状態になってしまいます。「乗算」モードでしか重ねることができません。そうすると、[3]でつけた白ふちが無効になってしまいます。 出来上がったデータを、テキスト用ファイルとして保存しておいてください。 |