帰ってきたコピー本大作戦2007
〜原稿作りから製本まで・データ入稿も(多分)イケるよ!〜

こんにちは游良な人です。ヒトによく似た想像上の生き物です。
先日の夏コミ71で発行したコピー本の作成工程について講釈かましてたら意外に評判がよく、
「もっと詳しく知りたい」とのお言葉を頂いたので、調子ぶっこいてこんなページ作ってみました。
あくまで私流の作り方なんですが、使えそうなところはどんどん使ってくださいな。
で、これよりももっといいやり方があったら是非教えてください♪

2006年の冬コミで初データ入稿というものをやってみましたので、その経験を踏まえて改訂版作りました。
変なところとかちょこちょこ直しつつグレードアップ(当社比)。
自分でやりやすいように手順を考えたものなので、あくまでご自分の環境に沿って作成してください。
だからみんな本作ろう、ね!ね!!

データ入稿をするうえで、下記リンクのサイト様には大変お世話になりました。
このページでご紹介するものは、各サイト様で学んだことを、自分が実際にやった手順に則して
記述したものがほとんどです。
管理人様方には、この場を持ちまして厚く御礼申し上げます。

〜デジタル処理の勉強をするうえでお世話になったサイト様〜
 ・名称未設定…今回特にお世話になりました!超便利なアクションも満載です。
 ・ねこまたぎくらぶ…前回に引き続きたくさんのトーン素材を利用させていただきました。
 ・モノクロ原稿Photoshop処理のヒント…Photoshopの設定や小技など勉強させていただきました。
 ・Daichiさんのページ…「mini assistant」がすごく便利!トーン化など実用的なアクション満載です。

ちなみに私の作業環境。
ちょっと昔のDell:dimension8250。溺愛。CPU:pentium4・2.4GHz、RAM:512MB→1024MBに進化!
OSはWINDOWS XP、使用ソフトはPhotoshop6.0とCS2です。
多分Elementsでも似たようなことができます。(一部ですが)
スキャナ・インクジェットプリンタは複合機のCanonMP770。顔料インクタンク搭載。溺愛。
レーザープリンタはBrotherのHL-5240。早くて綺麗で天才的。親バカです。

最終的に作成したいデータは、私の利用している印刷所推奨の、
モノクロ2階調・1200dpi
のデータです。
ただし作業を進めるにはグレースケールモードにする必要があり、そうするとグレースケール1200dpiは、相当のマシンパワーを必要とするので、あまり現実的ではありません。
そこで、
・線画は1200dpiでスキャンしたまま
・ベタやトーンなどは600dpiで作成したものを1200dpiで出力

すると、そこそこのスペックのマシンなら動かすことができます。
ちなみにこれはカラーでも有効です。線画レイヤーと塗りレイヤーを別に用意する場合、線画レイヤーを縮小して、それにあわせて塗り、また線画レイヤーにあわせて拡大しましょう。
アニメ塗りはともかく、普通のカラーならば、解像度を半分に下げるくらいではまったく見劣りしません。
(私も最近はこの手法を取り入れています。ex.Sayの表紙、オマケカレンダーの裏刷り)

作業の詳解に入る前に、全体の流れを説明します。
私の場合、1枚の原稿は、
1.テキストレイヤー(通常)
2.ホワイトレイヤー(通常かスクリーン)
3.60線網トーンレイヤー(乗算)
4.砂目トーンレイヤー(乗算)
5.ディザトーンレイヤー(乗算)
6.パターントーンレイヤー(乗算)
7.ベタレイヤー
8.線画レイヤー
という構成になっています。
全ての作業はグレースケールモードで行うため、それなりにマシンパワーを必要とします。
上記は全てのレイヤーを書き出しましたが、実際には途中途中でレイヤーを結合しています。
このあたりはご自分の環境と相談しながらやってください。

前述の通り、線画レイヤーは1200dpi、他のものは600dpiで作成しておいて、最後に合成します。
テキストレイヤーは600dpiで作成していても、1200dpiに上げるときに自動的にテキストの解像度も1200dpiになるようです。
レイヤーの結合は、最終合成時に、画像モードが同じになるもの同士でまとめておきましょう。
というわけで、最終的には
1.テキストレイヤー(600→1200)
2.ホワイトレイヤー(600→1200)
3.トーンレイヤー(600→1200)
4.線画・ベタレイヤー(1200)
というレイヤー構成になりますね。

今までのところ、よく分からなかったかと思いますが(爆)、順を追えばきっとご理解いただけるはず。
ていうかぶっちゃけ自分の覚書なんで…
では実作業に入りましょー。


〜基本編〜
〜線画編〜
〜ベタ編〜
〜トーン編〜
ああああああ −階調網トーン
−パターントーン
−砂目トーン
−ディザ点描
−トーン裏技
〜ホワイト編〜
〜テキスト編〜
〜合成編〜

〜製本編〜
(06年夏版)

〜オマケ・枠線をPhotoshopで引いてみよう〜
(06年夏版をちょっと改定)